何気ない一言

 意図的に何かを相手に言う。
 意図的に何かを相手に言われる。
 
 果たして「意図的」の何かが相手に伝わったのでしょうか。それは、後者のように、その言われた本人にしか分からない。
 これと同じこと。何気ない一言、その人ごとが人生を左右するときもあれば、自分の心の奥に置き忘れた何かを思い出されるときもある。
 中学1年の時に同級の任さんに言われた。
 「その人のしぐさ、言葉でその人はどういう人なのかがわかるんじゃない。」
 中学3年の時に陳先輩に言われた。 
 「自分の信じる道を歩み、周りの嫌みや阻害を気にするな、我が意志を貫け。」
 大学1回生の時に交換留学生に言われた。
 「周りを気にせず、ただただ自分の事をやれば、きっと良い出会いが待っている。」
 修士1回生の時に、バイト先の人に言われた。
 「適当でいい。」
 振り返ってみると、私はその一言一言に大きく影響された。

 そして、昨日。

 母に聞かれた。
 「あなただって、博士課程までにはいかないでしょう?」
 私はこの質問(いや、むしろ質問ではなく確認であった。)に何も応えられなかった。
 しかし、この一言で私は自分が忘れかけていた夢を思い出された。だが、しかし。この母の何気ない一言が私の今後の人生をいかなる作用を果たすのだろう。

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